NPO法人 日向ぼっこ

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【NPO法人日向ぼっこ】安心できる居場所

2017年2月4日 保育士バンク!

みなさん、初めまして。

東京都文京区千駄木にあります、NPO法人日向ぼっこです。

日向ぼっこは、「社会的養護の当事者の社会参加」を目指し、児童養護施設や里親等(社会的養護)を経験した人と経験してない人とが一緒に活動する団体です。

社会的養護を経験している方や経験していた方、社会的養護が必要だったが社会的養護を経験されなかった方などが安心して集まれ、様々な人や団体とつながることができる居場所「日向ぼっこサロン」の運営、そういったご経験をお持ちの方々からのご相談(居場所、相談事業)、社会的養護の当事者の声を集め、社会に発信していく活動(集約、啓発活動)を行っています。

社会的養護という、子どもたちを養育・保護する仕組みをご存知ですか?

図1)社会的養護の仕組み

社会的養護(図1)とは、虐待や貧困など何らかの事情で家庭において育つことが難しい子どもを、社会で養育し、保護するとともに、養育に困難を抱える家庭への支援を行うことです。平成25年の厚労省発表データによると、全国に児童養護施設は601箇所あり、46,468人の子どもたちが社会的養護のもとで生活しています(施設等に41,061人、里親家庭やファミリーホームに5,407人)。近年、虐待相談件数の増加が注目されていますが(平成25年度は73,765件)、社会的養護の措置理由も虐待によるものが増えています(表1)。

 平成20年度平成10年度昭和62年度
父・母の就労3,055人3,834人328人
父・母の精神疾患等3,377人2,024人1,533人
虐待(放任・怠惰、虐待・酷使、棄児、養育拒否)10,447人5,192人3,087人
破産などの経済的理由2,390人1,450人
その他・不詳3,305人1,996人3,437人
表1)児童の措置理由(養護問題発生理由)

日向ぼっこが生まれた経緯

児童養護施設や里親という言葉はニュースや新聞に取り上げられたことで認知も広まってきたように思いますが、まだまだ社会的養護に対して誤解があるように感じています。

社会的養護側も虐待した親や養育者などから子どもを守るため等の理由で閉鎖的にならざるを得ない状況ではあると思いますが、それと同時にそこで暮らしている子どもたちの声も社会に届きにくい現状があります。

社会的養護のもとで育ったことが不利にならないような人生を歩めるように「まずは社会的養護のことを知ってもらおう、そのためにも社会的養護を経験した人の声を集めて、社会に発信していこう」という思いから日向ぼっこが誕生しました。

日向ぼっこサロンでは何をしているの?(居場所・相談事業)

お菓子や軽食などを食べながら、毎日の生活のことや、自分自身が感じていることなど、日々の喜怒哀楽を仲間と分かちあったり、読書やゲームなど、自分の時間を楽しんだりしています。

また、お誕生日会やクリスマス会、年越し、お正月などイベントも行っています。

人に聞かれたくない悩みや相談があれば、職員が個別でお話をお聞きし、悩み事に対して、一緒に向き合い、考えるお手伝いもさせていただいています。

社会的養護の当事者の声はどのように発信されているの?(集約・啓発事業)

毎月、日向ぼっこが発行している「日向ぼっこ通信」やホームページ、Facebook、新聞やテレビなどに加え、講演会や研究会でもお伝えさせていただいます。

また、社会的養護のことをもっと知っていただくために、わかりやすくまとめた本『日向ぼっこと社会的養護』(明石書店)を出版していますので、ご興味がございましたら、ご覧いただけると嬉しいです。

社会的養護の経験がなくても関わることはできるの?

社会的養護のご経験がない方にも、賛助会員(年会費1口3,000円、2口からお願いしています。社会的養護の当事者の方は1口から会員になれます)やボランティアとして携わっていただいています。ご興味をお持ちいただけた方は、お気軽にご連絡ください。

NPO法人 社会的養護の当事者参加推進団体 日向ぼっこ
〒113-0022東京都文京区千駄木4-23-19 光和コーポ201
Tel・Fax:03-5834-7433 Mail:info@hinatabokko2006.com
HP:http://hinatabokko2006.com(『日向ぼっこ』はyahooやGoogle等でも検索できます。)

社会的養護の当事者の方が「ここに居てもいいんだ」と感じていただけるような、安心して集える居場所を運営してきたいと思いますので、応援のほどよろしくお願いいたします。

日向ぼっこロゴ