NPO法人 日向ぼっこ

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若者おうえん基金シンポジウム

 10月3日(土)に開催された「若者おうえん基金シンポジウム」に、新型コロナ助成の採択団体として事業報告をさせていただきました。より多くの方に若者がおかれている厳しい現状について知っていただく機会になったのではないかと思います。

 日向ぼっこは5月に「新型コロナ緊急助成金」10万円、6月に「チャリティスマイル 新型コロナ感染症拡大対策アフターケア事業緊急支援助成」10万円をいただきました。これらの助成金はそのほとんどを新型コロナの感染拡大に伴い、収入がなくなった方や、減少した方への食料やマスク等の衛生用品の購入とその送料に使用しました。

 私たちがサポートさせていただいた方のほとんどの方が、派遣、アルバイト、パートといった雇用形態で、もともと収入が不安定という側面があり、また日ごろから貯蓄をする余裕はなく、ぎりぎりの生活をしているということでした。今回の助成金は社会的養護の当事者の方へのものだったのですが、ほとんどの方が親等からの経済的サポートが期待できず、貯蓄等もない方で、収入が減少するとたちまち生活に行き詰まってしまっていました。

 日向ぼっこでは、これまでもご寄付でいただくお米やその他の物品を、必要としている方にお送りしてきましたが、今年の4月ごろから、「お金がない」「食べるものがない」といった状況を訴えて、サポートを求める方が増加してきていて、いつもいただいているご寄付だけでは足りなくなってしまい、どうしようと思っていたところで、この二つの助成金をいただき、より多くの方に食料等をお送りすることができました。また、この助成金のもう一つのありがたかった点は対応の早さです。締め切りから2週間ほどで決定が来て、その2日後には入金をしていただきました。本当に助かりました。更に、私たちはこの助成金で食料をお送りする事業を通じて、新たな方や団体と繋がることができたといううれしい側面もありました。

 この厳しい状況がいつまで続くかわからない中で、人々の不安やストレスは計り知れないものと思います。これからもつながりを大切に、多くの方々に支えられながら皆様とともに一緒に、活動を続けたいと思います。

 

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