7月の勉強会の様子
みなさま
7月21日(日)15時~17時に5月の日向ぼっこ勉強会を開催しました。今月のテーマは「児童相談所や一時保護所での意見表明支援について」でした。
話題を提供してくださった方から児童福祉法の改正で盛り込まれた子どもの意見聴取等の仕組やこどもアドボカシー全般について説明していただいたのち、実際に、子どもの意見表明等支援員として活動をされている方からもお話をうかがいました。意見聴取等措置や意見表明支援制度への懸念や子どもの声を聴くことの難しさ、アドボケイトの葛藤など、実務に関わっておられるからこそ見えてくる課題等についてもお話いただき、とても勉強になりました。
勉強会で出た質問・意見の一部と後日いただいたアンケートをご紹介します。
・乳児など、言葉がない子どもたちのアドボカシーについては、実務でどのような配慮がなされているのだろうか。
・乳児は、泣くことや抱っこしてもらっても泣き止まないことも「意見」だと思う。大人が、泣かないでほしい、早く泣き止んでほしいと思いすぎることで、子どもと向き合ってやりする「対話」がそぎ落とされてしまうのではないか。
・支援者ガチャ、担当ガチャ、担任ガチャにならないよう、意見表明支援員の質が担保されなければならない。
・必ずしも希望したとおりの結果にならないとしても、その課程での対話が満足度につながるのではないか。
・意見表明支援員が聴く話には、デリケートな話題もあり、配慮は難しい。
・意見や気持ちを聴かれる子どもとしては、急に手厚くされても、「今まで何もしてくれなかったじゃないの?」という気持ちがわくのではないか。
・児相などで、子どもは、「ノー」と言った瞬間に理由を聴かれる。「ノー」は「ノー」でしかないこともある。
・医療機関で、普段使っている名前ではなく呼ばれたくない名前を呼ばれることがあった。子ども本人の気持ちや希望をきいてもらいたい。
・こどもの権利擁護について、改めて確認ができました。また、意見等表明支援の実際のお話もお聞きすることができて良かったです。自由な意見や思いを安全に話せる場であり、とても学びになりました。
・資料が分かりやすかった。いつも素敵な会をありがとうございます。今後ともお手数ですがよろしくお願いいたします。
・とても関心のあるテーマで勉強になりました。皆さんが発言できる雰囲気があり、実際に参加者全員の意見が聞けた点もよかったです。
・様々な立場の方から、意見を聞けることはとても重要だと感じ、貴重な時間でした。
・アドボガシーというと政策提言など、大きな取り組みなど考えてしまうのですが、今日のお話で、日々の実践の中にこそアドボガシーの重要性があり、それは社会的養護を必要としている人と関わる人だけでなく、日常生活で子ども(子どもだけを対象にする必要もなく)と関わるすべての人にとって、重要なことであると感じました。私自身2歳の子供を育児しているので、あかちゃんとの対話(泣き声をよくきく・みる・感じる)することができていのか?大学院で勉強している中で「医療者としてのメガネをはずせ」とよく教授いただくので、そうしないように意識しているつもりですが、本日様々な立場の方の意見を聞いて「まだ自分は色眼鏡をかけている」という反省を感じ、皆様に感謝です。また、こうして声に出せない人への配慮という点を常に考えており、まだまだ考える必要があるとも感じました。本日は本当にありがとうとございました。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
次回の勉強会は、9月8日(日)15時~17時です。テーマは調整中ですので、決まり次第お知らせします。次回もオンライン(Zoom)で行います(当日にZoomのURLをお送りします)。
※ 8月は、日向ぼっこ勉強会はお休みです。
勉強会への参加をご希望の方は、下記のどちらかの方法にてご連絡ください。
■お問い合わせフォーム:https://hinatabokko2006.com/contact2/
■Mail:info@hinatabokko2006.com
また、初めて日向ぼっこをご利用される方は、事前面談が必要です。
たくさんの皆様のご参加をお待ちしています。