11月の勉強会の様子
みなさま
11月10日(日)15時~17時に11月の勉強会を開催しました。今月のテーマは「若者と消費者被害」でした。
話題提供してくださったのは、日向ぼっこがお世話になっている弁護士の方です。最近は、「消費者教育」の重要性が認識され、小・中・高校の他、大学や企業からも依頼されて、「消費者教育」の授業等を行うことがあるそうです。ただ、弁護士が引き受けている消費者教育は全体のごく一部で、銀行や投資会社等、金融商品を販売する企業が、「金融教育」として消費者教育を実施する場合も多いとのことでした。
1契約とは何か、2消費者契約の特徴、3消費者を保護する仕組み、4消費者被害の実例の順でお話いただきました。
「1契約とは何か」では、約束と契約の違いを確認しました。「2消費者契約の特徴」では、事業者と消費者は、情報量や交渉力等の点で、対等ではないことを学びました。「3消費者を保護する仕組み」では、未成年者には強い保護が与えられているが、未成年者取消しは18歳になるとできなくなること、言った・言わないになることを防ぐために契約書があること等を教わりました。
成年年齢との関係では、消費者被害が急増するのは、成年に達した直後の18~19歳で、20代後半になると少し落ち着くものの、30代になると被害金額が高額になることなどを、資料を見ながら説明していただきました。
詐欺事例のうち内職商法やドロッピングショッピング等の事例を題材に、契約を結ぶ際に気を付けるべきポイントを教わり、金融被害を防ぐには、契約から離脱できる方法があることを知っておき、被害を受ける前に相談するのが重要だということが分かりました。また、消費者被害とは異なりますが、最近話題になっている闇サイトの手口等についてもお話いただきました。
自己破産と任意整理の違いやメリット・デメリット、自己破産にかかる費用、役に立つサイト等、利用者の方とお話しする際に役立つ情報も多く、活発な質疑応答が行われました。
勉強会終了後のアンケートでは、以下のような感想をいただきました。
・身近な出来事について、法的な立場からのお話をお聞きすることができ、今後の活動の参考になりました。周囲へも情報を共有したいと思いました。
・いつもありがとうございます。次回も楽しみにしています。
・消費者教育について分かりやすくお話しくださり、子どもや若者に説明しやすい事例を提供いただいたのでとても参考になりました。
・司法と福祉と当事者とチームを組む大阪の取り組みや二次被害についてのお話から、日頃からの関係機関のネットワークの大切さを改めて感じました。日向ぼっこさんの勉強会はそのようなつながりをつくる場でもあると思います。いつもありがとうございます。
12月の日向ぼっこ勉強会は、以下のとおり行います。スクールソーシャルワーカーの方から話題提供していただきます。
日 時:12月15日(日)15~17時
テーマ:義務教育におけるスクールソーシャルワーク
次回もオンライン(Zoom)で行います(当日にZoomのURLをお送りします)。
勉強会への参加をご希望の方は、下記のどちらかの方法にてご連絡ください。
■お問い合わせフォーム:https://hinatabokko2006.com/contact2/
■Mail:info@hinatabokko2006.com
初めて日向ぼっこをご利用される方は、事前面談が必要です。
たくさんの皆様のご参加をお待ちしています。