NPO法人 日向ぼっこ

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1月の勉強会のご報告

 1月11日(日)15時~17時に日向ぼっこ勉強会を開催しました。テーマは「スクールソーシャルワークの実践から」でした。今回の勉強会では、普段から日向ぼっこがお世話になっているスクールソーシャルワーカーの方が話題提供をしてくださいました。

 いつものように前半の1時間は、話題提供者からテーマについてお話をしていただき、後半1時間は、参加者全員で意見交換を行いました。
話題提供をしてくださった方は、教員としてのご経験もおありで、現在は、スクールソーシャルワーカーとして学校現場に関わっておられます。昨年度に続き、現場での実践から見えてくる課題を中心に、「どうすれば学校が『こどもまんなか』になるのか?」というテーマでお話くださいました。
 まず、スクールソーシャルワークの沿革や法令上の位置づけについて確認したあと、現場での具体的な活動内容やそこで感じていらっしゃる課題等を紹介していただきました。お勤めの小学校では、校内に、スクールソーシャルワーカーが常駐し、子どもが自由に利用できる「居場所」(相談室)を設置していらっしゃるそうです。お話の中で、「教育とソーシャルワークは同根」なのに、なぜ「教育」v.s.「福祉」になってしまうのか?という問題も提起もあり、皆で意見交換を行いました。

 意見交換で出た皆さんのご発言の一部を紹介します。

・スクールソーシャルワーカーが常駐する「居場所」は、どういう場所にあるのが良いのだろうか?アクセスが良い場所、アクセスが悪い場所それぞれに、メリット・デメリットがあるのではないか?
・アクセスの良い所だと誰でも行きやすいが、誰でも行きやすくていつも人がいるところが苦手な子は行けない。そういう場所にいけない子ほど相談が必要なこともある。
・教員の中には、子どもが「居場所」に行くことを良く思わない人もいる。先生が十分できていないからソーシャルワーカーに相談に行くのではないか?と感じて、残念な顔をする人もいる。
・教員がそのような受け止めだと、子どもが「居場所」を利用しにくいのでは?
・文科省として、スクールソーシャルワーカーの活用を勧めていることを、教員に周知する必要がある。
・教育と福祉が交わらないのはなぜか?と考えながらお話を聴いた。学校としては、どこが「腑に落ちる」と福祉と協力し合えるのか?どういうところが、学校の先生とソーシャルワーカーが手をつなげられる共通項になるのだろうか?
・みんなで子どもを育てる、社会全体で問題を解決する、という姿勢は打ち出されているはずでは?

・学校が地域に開かれて行かないと、学校だけが孤立してしまう。
・先生方にも児童中心でやりたいはず。人員不足、予算不足の影響があるのではないか?
・予算を増やす必要があることは、いろんな方面から声をあげる必要ある。
・面接室を出て、国民のメンタルヘルス全体を考えるのが公認心理師の役割。その考え方は、法律に明記されるようになった。次は、社会の中で実装することが現在の課題である。
・子どもから相談があったとしても、つなげられる社会資源の量と質は地域によってずいぶん違う。地域格差が拡大している。
・少子化による学校の統廃合にさみしさを感じていたが、スケールメリットで考える、先生の数が増えて子どもに目が行き届きやすくなるなど、利点もあることが分かった。
・スクールカウンセラーはどのように関わっているのか?スクールソーシャルワーカーとスクールカウンセラーの連携の方法に関心がある。
・スクールソーシャルワーカーの仕事が、安定した収入につながり、10年20年続けられる仕事にならないと、若い人が入って安心して働けない。スキルアップを図るためにも、若い人が成長できる職場にしていく必要がある。
・お金の問題は政治の問題に絡むが、現場の人が声をあげること以外に方法がないのでは?
・スクールソーシャルワーカーの仕事の効果検証が十分できていないために、人の評判で動いてしまうところがあるのでは?
・スクールソーシャルワーカーの支援を受けた人が、後に語ってくれることが大事。
・成功事例が社会に知られるようになったり、福祉的課題について社会の中でオープンに語れるようになるとよいと思う。
・相談したり、人を頼ったりするのは恥ずかしいことだという文化があると、相談できない。子どもも先生も同じではないか。
・今は、形式的にでも、「こども真ん中」になったのは良いことだと思う。

後日、参加者の方からいただいたアンケートをご紹介します。
・交流の機会が得られてよかった。
・安全性が確保された場で貴重な意見交換ができました、ありがとうございました。
・実際に働いている方のお話を聞いたり、他の職種の方からの視点を知れてとても勉強になりました。
・現場の課題を知れていろいろと思考を巡らせることができたのもよかったです。

2月の日向ぼっこ勉強会は、以下のとおり行います。

日時  :2月22日(日) 午後3時~5時 
テーマ : 「ルワンダの貧困女性の自立支援」

次回もオンライン(Zoom)で行います(当日にZoomのURLをお送りします)。
勉強会への参加をご希望の方は、下記のどちらかの方法にてご連絡ください。

■お問い合わせフォーム:https://hinatabokko2006.com/contact2/
■Mail:info@hinatabokko2006.com

 初めて日向ぼっこをご利用される方は、事前面談が必要です。
 たくさんの皆様のご参加をお待ちしています。

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