NPO法人 日向ぼっこ

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9月の勉強会の報告

9月14日(日)15時~17時に日向ぼっこ勉強会を開催しました。テーマは「児童養護施設のこどもの精神医療から見えてきたもの」でした。

今回の勉強会は、現在、児童養護施設で働いている職員の方やアドボケイト関係に関わる方、主婦の方、児童養護施設等での生活経験がある方など6名が参加してくださいました。

最初に、静岡英和学院大学の川英友さんから「児童養護施設入所児童への精神医療~インタビュー調査の質的研究の分析から~」研究発表資料を基に話題提供をしていただきました。

児童養護施設の職員に対して、入所児童に向精神薬を服薬させる際の職員間の①リスクマネジメントの視点②子どもの権利の視点についての考え方③実際に向精神薬を児童に服薬させる際の職員の役割についてインタビュー結果についてお話しされました。①リスクマネジメントの視点としては、施設の服薬に対する考え方の違いがあったり、職員によって薬についての知識不足があるうえに、自傷防止や服薬管理が職員の負担にもなることで、過剰摂取につながること②子どもの権利の視点では、本人の意向よりも、安心安全な集団生活を維持するためであったり、学校でのトラブルを解消するために服薬につなげるケースもあることや、本人が服薬を希望したとしても、保護者の同意が得られずに服薬できないといった課題があること③職員の役割としては、子どもの権利擁護の実践としては他分野よりも良く出来てはいるが、職員不足からか、SST(ソーシャルスキルトレーニング)や認知行動療法といった服薬以外の治療方法につなげられていない現状もあるのではないか、とのことでした。

意見交換では、さまざまな立場からのお話がありました。いくつかのご意見を紹介します。

・施設内では対人間ストレスがある。ストレスの言語化ができないことが問題行動として表面化しているのでは。

・障害や病気というカテゴライズがあることで職員が安心しているのでは。

・精神病は国や宗教、時代によっても捉え方が違う。

・一時保護所では、あらゆる危険を遠ざけている。一時保護所の職員も子どもに傷害をさせてはいけないというプレッシャーがあるから、服薬に繋がっていく。

・制約が多すぎる社会が精神病を生んでいるのではないか。

・成果や効果だけで判断される社会でもある。

・他者を不快にしたり、傷つけないことであれば許せる社会になればいい。

・靴をしまうことさえも自立としてしつけされる施設もあり、自立について考え直す必要があるのではないか。

後日、参加者の方からいただいたアンケートをご紹介します。

・普段、聴けないテーマのお話しと、参加した方のご意見をきけることが良かった。

・話題がむずすぎた。

・新しい知見を得られたこと、また、それぞれ違う経験、職種、価値観をもった人の意見を聞けることが新鮮で良い。

・服用という一場面を見るだけでも権利の課題はでてくるし、児童養護施設での子どもとスタッフとの関わりやケアの難しさについても考えることが多かった。またそれ以上に、社会のあり方について考えることは多くあるなと再認識しました。

10月の日向ぼっこ勉強会は、以下のとおり行います。

日時  :10月12日(日) 午後3時 

テーマ :一時保護所の現状と課題

次回もオンライン(Zoom)で行います(当日にZoomのURLをお送りします)。

勉強会への参加をご希望の方は、下記のどちらかの方法にてご連絡ください。

■お問い合わせフォーム:https://hinatabokko2006.com/contact2/

■Mail:info@hinatabokko2006.com

 初めて日向ぼっこをご利用される方は、事前面談が必要です。

 たくさんの皆様のご参加をお待ちしています。

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