11月の勉強会のご報告
11月9日(日)15時~17時に日向ぼっこ勉強会を開催しました。テーマは「ライフストーリーワーク」でした。
今回の勉強会は、普段から日向ぼっこがお世話になっている、乳児院にお勤めの方が話題提供をしてくださいました。スクールソーシャルワーカーの方や社会的養護経験者の方などがご参加くださいました。
話題提供者から、まずはライフストーリーワークの概要や歴史等について説明がありました。日本でも認知度が上がり、児童相談所や児童養護施設等で広く行われるようになってきており、地域差や進度にばらつきはあるものの重要性は認識されているそうです。また、ライフストーリーワークには、実施する場や形、目的等によって3つの段階があり、日本でも本場イギリスのやり方を学んで実践されているが、英語から日本語に訳すことによって、イギリスでのライフストーリーワークとは異なるものになっている印象があるとのことでした。
ライフストーリーワークはなぜ必要なのか、なぜ社会的養護の子どもたちに必要なのか、何を知ることができれば良いのか、また、事実だけではなく、子どもには子どもが知りたいことを知る権利があることなど、理論と実践の両面から具体的なお話をしていただきました。
話題提供をしていただいた後、参加者の皆さんと意見交換をしました。以下のようなご意見がありました。
・自分らしさ、自分の人生の語りとしてのライフストーリーワークは大切だが、語らない自由もあり、自分でコントロールできることが大切なのでは。
・ライフストーリーワークの取組がまだ弱い施設や児相がある一方で、〇歳になったら施設を出るから、という理由で強引にやる施設や児相もある。
・誰しも自分の人生に空白の部分がある。空白があっても生きていけるのでは?
・児相職員や施設職員等から伝えられた情報を、子どもがどう受け止めるのか、が大事。安全性が担保される必要がある。
・子どもなりに自分の人生に納得できないところを、折り合いをつけていくプロセスが重要。
・おとなが情報を伝えるだけで一方通行になると、暴力性のある行いになってしまう。
・安全性をつくっていくことが重要。子どもと対話をして、関係性を紡いで伝えていく。
・本人の情報だから伝えてあげようとして性急な実践になっているところもあるのでは?
・おとなが子どもと一緒にカバーストーリーを考えることもある。スタッフの技量が問われる。
・学校は、必ずしも安全が保たれる場ではなく、ライフストーリーワークの実践が難しいこともある。
・自分の人生を知ることはよいことだが、知らないままにしておくこと、答えを無理に出そうとしないことが良いこともある。
・親の同意や協力を得てワークを行うのがよいのではないか。
・子どもが、ワークで知った情報を周囲に伝えて不整合が生じることもある。社会に家族の多様性が認められていない。受け入れを進める教育が必要だと感じる。
・子どもをよく知らない児相職員がワークを行っているのが実情だが、普段の子どもを知らないと、子どもが困惑したりしても変化に気づけない。子どもの変化を受け止める役割の人がいる。
・子どもがワークを前向きに受け止められることが重要。価値観はまわりの大人が決められることではない。
・子ども本人が、知らない家族の事情に対して美しいイメージを持っていることがある。しかし、ワークによって、伝える人の主観の影響を受けてしまうでは?
・当事者が良かったと思えるかどうかは、当事者が置かれている状況やその他の事情による。
・情報を受け取った子どものもやもや。
・スタッフや職員は、子どもとワークをする前に、まずは自分のLSWをやってみることが必要。
・自己知覚が重要。自分がどんな価値観を持っているかを知り、自分を使っていく。
・ワーカーがどこまで自己開示できるか。人間としてのマナー、フェアな関係を意識する必要がある。
後日、参加者の方からいただいたアンケートをご紹介します。
・毎度ながら専門性、当事者性の高いお話を伺うことができ、大変勉強になりました。
・かろうじて発言させていただいた以外にもいろいろ言いたいことがあったように思ったのですが、冷静に考えるとどれも自分の関わる活動に固有のもやもや、悩みで、改めて、今関わっている活動の難しさを実感しました。
・共通のテーマについて様々な立場の方と交流できたことが有意義でした。
・ありがとうございました。久しぶりに参加できて良かったです。今後ともよろしくお願い申し上げます。
12月の日向ぼっこ勉強会は、以下のとおり行います。
日時 :12月14日(日) 午後3時~5時
テーマ : 「親の離婚と子ども」
次回もオンライン(Zoom)で行います(当日にZoomのURLをお送りします)。
勉強会への参加をご希望の方は、下記のどちらかの方法にてご連絡ください。
■お問い合わせフォーム:https://hinatabokko2006.com/contact2/
■Mail:info@hinatabokko2006.com
初めて日向ぼっこをご利用される方は、事前面談が必要です。
たくさんの皆様のご参加をお待ちしています。


