NPO法人 日向ぼっこ

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2月の勉強会の様子

 2月20日(日) 15時~17時20分 勉強会

 今月のテーマは「地域社会で生きるためには」でした。

 大学で社会学を勉強されている学生さん、弁護士のかた、大阪で会社員をされている方、普段はサロンに来館してくれている方など7名の方が参加してくれました。

 前半はETV特集「この国で生きてゆく~大阪 外国ルーツの子どもたち~」という1時間ほどの動画を視聴し、後半は、動画を視聴した、感想、意見、疑問等を自由に話し合いました。

 学習支援はもちろんのこと、代表をされているキム先生は、勉強が終わった後、中々帰ろうとしない生徒たちに遅い時間まで付き合って話をきいたり、生徒の両親の就労サポート、地域での食糧支援、など多岐にわたって支えていらっしゃるところが印象的でした。

 まず、動画については、早く高校生になって、アルバイトをして家計を助けたいと言っていた子がいたが、高校生がアルバイトをするということは勉強時間が短くなるということなので、学ぶ権利が奪われていたり、安く使われることで搾取されているのではないかといった感想が出ました。

 その後学ぶ権利について、「学ぶ権利の保障と学びなおしの保障を同時に強化していかなければならない。」「日本では中学校、高校、大学とストレートで行くのが一般的と考えられているが、そのレールから外れても戻ってくることができる制度が必要なのではないか」「就職に直接繋がらない学びなおしについてどのように考えるかは難しい問題だ」といった声が聞かれました。

 また、テーマである「地域社会で生きるために」ということいついて、「社会的養護や、外国ルーツの子どもたちまで視野を広げて地域にどのような機能があればいいのか、地域の中につながれる人の存在が必要なのか。」「社会的養護や外国にルーツがあるといったカテゴリーに入らない隙間の人々を、どう見つけ出すのか。制度に入らない人を地域とつながることで取りこぼさないことが大切なのではないだろうか。」「いま、日本では近所の人と関係が悪いわけではないけれど、挨拶程度の関係が多い。子ども会がなくなったり、自治会があまり活動的ではない中でどのように地域の人と関係を築くのか。」といったことについて話し合いました。

 後日回答して頂いたアンケートでは

・参加者の意見を聞くことで、自分には気づかない視点から、地域社会で生きていく上で必要とされることについて学び、考えることができた。

・様々な方の考えに触れることができ、大変有意義な時間でした。全然異なる背景の方々と対話できる機会はなかなかないので、非常に良い内容だと感じた。

・いろんな方の考えに触れられた。

という声をいただきました。

 今回の勉強会も初参加の方がいらっしゃったこともあり、フレッシュな雰囲気の中進めていうことができました。

 次回の勉強会は3月20日(日)15時~17時 テーマは【社会的排除と居場所*多様性】になります。

 みなさまのご参加をお待ちしております。

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