9月の勉強会を実施しました。
9月の勉強会もZoomでの実施となりました。テーマは「ネットを通じた社会の在り方」で、海外から参加の方も含め4名の方が参加してくださいました。
前半は「ネットを通じてできる社会」そのものの在り方についてANNnews「世界に衝撃与えた大統領選挙での「世論誘導:世論も誘導・・・ネット社会の脅威」(2018年10月8日)を視聴し、後半は「ネットを通じてできる社会の在り方」とそこで生きることで生じる問題についてNHKクローズアップ現代プラス「つながり孤独」(2018年7月27日)を視聴し、議論しました。
まず、前半ではインターネットリテラシーの問題が取り上げられ、情報を受け取る時と発信する時とで、それぞれのリテラシーについて話し合いました。特にフェイク・ニュースについていかに見抜くのかについて話し合い、「限られた情報だけを見てうのみにするのではなく、多くの情報に触れること」が重要であるという意見が出ました。また検索結果等の履歴からAIにより送られてくる情報の選別が行われ、偏った情報に触れることになる危険も大きな問題であることが指摘されました。更に情報にアクセスできる人と情報そのものにアクセスすることができない人の間の格差も議論に上がりました。
後半ではSNSでのつながり方と「孤独」の問題が指摘されました。うわべだけのつながりを求めるならSNSはいいツールとなるかもしれないといった意見や「孤独」と「孤立」の違いを指摘された方もいて、自殺などに追いやられるほどの苦しさは「孤独」によるものではなく「孤立」から生じるものという意見も出ました。
インターネット無しでの生活が考えられなくなって久しいのですが、今回の新型コロナの感染拡大により、私たちはリモートでの働き方をはじめ、改めてネット社会の中での生き方を考えることになったのではないでしょうか。どんなツールも使い手の能力や使い方次第で、とても有用なものになったり、人や自分を傷づけるものになることを自覚し、どのようにインターネット社会を生き抜くかについて、もっとみんなで話し合う必要があるのではないかと感じました。