NPO法人 日向ぼっこ

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12月の勉強会を実施しました。

 12月19日(日)15時から17時に12月の勉強会を実施しました。今月のテーマは「社会貢献をどう捉えていくか」でした。

 まず、社会貢献の定義について話し合いました。一般には「個人や事業がよりよい社会を作るための行動すること」が定義とされているようです。最近では密接なかかわりがあるSDGsとの関係で、社会貢献が語られることも多いようです。

 個人の社会的貢献の例としては、参加者の方からPTAへの参加や地域の野球チームの監督、ペットボトルのキャップを集めるなどといったことがでて、社会貢献がとても身近なものがあることを改めて感じました。また、例えばある参加者の方が勤務している企業では、ボランティア等のために勤務時間中の2時間を使うことができるそうで、それを利用してボランティア等の活動をされているそうです。これはもちろんその方個人としての社会貢献ですが、企業がその時間を社会のために使っているということもできるので、同時に企業の社会貢献ともいえるのではないかという意見が出ました。

 そこで、現代の企業の社会貢献の実態についてみんなで考えてみました。企業が社会貢献に取り組む理由の1位は「社会の一員としての責任」となっていました。ここでいう責任は「道義的責任」のようです。しかし、社会的貢献は本来「自主性「自発性」が特徴で、任意的行為であると思われますので、義務的で他律的性格が強い社会的責任とは性格を異にするものと思われます。そこで社会的貢献と社会的責任との関係についても考えてみました。そこからわかったことは、例えば戦後企業にとって納税することは社会貢献ととらえられていたようですし、現在では企業の責任として当たり前と思われる環境対策も、以前は企業の社会貢献とされていたといったよう、同じ行為でも時代によってその性質が変わっていくということに気づき大変驚きました。また、従 業員の 社会活動参加 に 対す る 企業 の 態度として、人事評価 に は反映 しな い とする企業 が92,7%でした。企業 の 従業員個人 に よ る ボ ラ ン テ ィ ア運 動の 軽視は、貢献活動 の 基本理 念 とも矛盾するのではないかと思われました。

 そのほか、誰かが社会貢献をすることで、誰かが社会から大事にされているという感覚が身につくのではないかといった意見や、社会を構成している一人一人が支え合い、つながるツールとして社会貢献をとらえることもできるといった意見がありました。

 「社会貢献をどう捉えていくか」というのは大変難しいテーマで、時々議論が止まることもありましたが、SDGsの関係を考えてもとても重要なテーマだと思われますので、ぜひ新たな機会を設けて、もっと議論を深めていきたいと思いました。

 ご参加いただいた皆様のおかげで、今回も様々なご意見を交換することができました。ありがとうございました。勉強会後にいただいたアンケートの内容は、以下でのようになっております。

・皆さんのご意見を伺うことで新たな気づきをいただいています。PCは苦手ですが、Zoomで参加しやすく、お会いするのが難しい遠く離れた方々ともつながり、考えを深める機会を得られていることをとてもありがたく感じています

・「社会貢献をどうとらえるか」を定義の一例で挙がっていた“よりよい社会を作るための行動”と考えた時、企業や組織といった大枠でとらえることが私には難しく、しかし、広義に解釈すれば話題にもあった介護や子育ても大いに社会貢献の一つではないかと。

・一人一人が日頃、プライベートで「社会」という枠組みは意識せず行動していることでも、社会の一員としてその生活自体が社会貢献につながっている…そういう意識(一人一人が社会にとってかけがえのない存在なんだよぉという意識…)を持てる世の中になるといいなぁと思いました。

・色々な意見を聞くことができた

 1月の勉強会はお休みさせていただき、次回は2月20日(日)に「地域社会で生きるには」というテーマで実施予定です。ぜひ多くの皆様にご参加いただき、意見交換ができればと思っています。

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