NPO法人 日向ぼっこ

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シンポジウム「働考」 に参加しました

シンポジウム「働考」

 2022年2月15日(13時30分~16時30分)から特定非営利活動法人おおいた子ども支援ネット 主催のシンポジウム「働考」に参加しました。

 大阪地域職業訓練センターをはじめとする7名のパネリストの方がそれぞれのお立場から、働くということについての意見や、取り組んでいる就労支援、またその成果などについてお話されました。

 大阪地域職業訓練センターでは、ニート支援プログラム「これから学級」というものを実施しており、週1回、3か月間の利用で、1日の利用者は数人とし、コミュニケーションに不安があるかたでも通いやすい環境を心掛けているそうです。このプログラムに参加される方は、「状況を変えたい、なんとかしてニートから抜け出したい」という思いが強い方が多く、休まれる方はほとんどいないそうです。その後約半数の方がアルバイトなどの就労につかれるそうです。

 また、公益社団法人ユニバーサル志縁センター事務局長小田川華子さんのお話では、住む場所と仕事という視点で考えると、「住む場所がないということは、仕事を見つけるためのハードルがあがる」「親の後ろ盾がない方は証人が見つけられなので、多くの場合社宅つきの仕事を選ぶことになり、失業したときに家も失う」という悪循環がある点を挙げられていました。また、日本の社会制度の特徴として、「家族主義」「男性正社員稼ぎ主型」が主になっており、この2つから外れると生きていくことが難しくなる。これを解決するため民間団体が所有、管理している賃貸住宅に公的資金を投入し、公的住宅としての性格をもたせる方法を提案されていました。

 こうしたシンポジウムに参加すると、日向ぼっこでお聞きしする声と一致していることが多く、皆さん同じような問題を抱えていらっしゃるのだということを改めて感じます。今後もみんなで議論を続けて、解決策を導ければいいなと思っています。

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